9月25日、東京は秋葉原の地に俺は立っていた。
元々は、23日の金曜日によみうりランドにでも行こうと思っていた。だが、この日は台風15号の接近により断念。台風が確実に消滅した25日に延期したというわけだ(現にこれを執筆している今、台風18号が太平洋を通過しているわけで。最近台風多いな......)。
私の家は、都心に出るのにはそれほど苦労しない位置にある(当社比)。前日に下調べをして、当日は若干遅い時間に出発したものの、最寄り駅から池袋に無事到着。そこから山手線で新宿まで行き、京王線にでも乗り継ごうか……。そう思いながら池袋駅の改札を出た瞬間、私のプランを瓦解させるのには充分すぎる光景が。
「いや、人多すぎやんけ」
ここ2年間のコロナ禍での生活を余儀なくされてたことで忘れがちだが、元々池袋駅は人が多いのだ*1。
イベントや遊び等で人混みの中にツッコむことに特に抵抗感のない俺ではあるが、一人で遊びに行くときにまで、好んで人混みの中に行くわけではない。
「よみうりランドへはどっかの振り替え休日かなんかで行こう……」
そう決意した俺は、山手線外回りのホームへと歩を進めたのであった。
ちなみに秋葉原に行こうと思った理由は特にない。何か面白いものが見られればそれでよかった。
秋葉原に到着。そういえば、かつて友人と一緒に行った、とんかつの美味い店*2がこの辺にあったはず……。そんなことを思い出した俺は、数年前の記憶を頼りに、そのとんかつ屋を探してみることにした。なに、もともとプランなんてものは無いさ。
電気街のオタクオタクした通りから少し離れて、微妙に入り組んだ道を歩くこと15~20分。遂に目的の店へと辿り着いた。1度しか行ったことがない店なのに、よくもまあ辿り着けたもんだ。確か、例のとんかつ屋はランチタイムのL.O.があったはず……。時間大丈夫かな……。
だが、そんな俺の心配も杞憂に終わった。
「日曜定休」の文字と共に。
食後はオタクらしくゲーセンで遊んだり、ラノベなんかを買ったりした。
しかし、いつ来ても秋葉原という地には活気がある。他の東京23区とはまた違った「熱」というものが。
それは恐らく「秋葉原」、取り分け「電気街」という特殊な環境が創り出したものなのだろう。ここにいる間は、オタクであることを誰からも否定されない。ある意味で自由な空間。その空間を名前も知らないオタクたちと知らずに共有している。その感覚がこの街に人を引き付けるのかもしれない。
……しっかし今日は人が多いな。まあ、休日の都内に空いている場所があるなんて思っちゃいないけどさ……。
……あっ。どうりで混んでるわけだ。