オギの備忘録

やあ、私の名はオギだ。何かを発信したかった。ブログを開設した理由はそれだけで十分さ。

「劇場版 少女歌劇レヴュースタァライト」を鑑賞して

[目次]

 

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はじめに

 

どうも、オギです。
今回は映画を観てきたので、その感想でもつらつらと記述していこうと思います。
実は、この映画を皮切りに映画鑑賞を今後の趣味にしていこうと考えていたり。
それでは始めます。


少女☆歌劇 レヴュースタァライト」とは

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少女☆歌劇 レヴュースタァライト」(以後スタァライト)は、ブシロードネルケプランニングが展開している2.5次元コンテンツのことです。タイトルからも察せるように、演劇をテーマとしています。
 2.5次元コンテンツ自体は、今となってはそんなに珍しいものではありません(ラブライブヒプノシスマイクなど)。しかし、この作品は「演劇」という未だかつて成し得なかったコンテンツとの融合を果たしています。それに加え、プロレベルの演技、独特な世界観が魅力です。その世界観にスタァライトされた(コンテンツに魅了されるの意)舞台創造科(ファンの名称)も多いのだとか。
 また、本作は2018年にアニメ化しています。圧倒的な作画・音楽と演劇とのマリアージュが見事なもので、高い評価を獲得(偏見)しています。

 

 やはり、一番の見どころは戦闘シーン(!?)でしょう。これは舞台版もアニメ版も同様です。あっ、そこの貴方! 今、「演劇がテーマなのに戦闘!?」と思ったでしょう?
 実はこの作品の背景として、「トップスタァになるためには『レヴュー』という戦闘をしなければならない」という暗黙の了解があります。実際に舞台少女たち(演劇を愛する少女のこと)が剣やメイス、弓、薙刀などを使って、同じ舞台少女に戦いを挑みます。え? 「何で凶器を用いて戦闘を行う必要があるのか」だって? 考えたら負けです。
 ちなみに、アニメ・映画版では(舞台版は知らない)、上掛けを外されたらレヴューに負けたとされます。実質パンツレスリングですね()。


劇場版のあらすじ

 

 テレビ版での、トップスタァを巡るレビューから一年。星翔音楽学園第99期生(主人公たち)は、3年生へと進学した。学園生活も残り数か月。卒業の時が迫っていた。未来をしっかり見据え、それぞれの進路を決めていく星光館(主人公たちが共同生活をしている寮)のメンバーたち。しかし、愛城華恋だけは自身の進路を決められずにいた。その背景には、神楽ひかりの自主退学があった。再び華恋の前から姿を消したひかり。彼女と共にスタァライトを遂げることが目的であった華恋は、目標を見失っていた。

 

列車は必ず次の駅へ。では舞台は? 私たちは?

 

 終わっていたはずの舞台の幕がまた上がる。舞台少女たちは、新たなキラメキを求めて戦う。苛烈を極めたレヴューの先にあるものとは? そして舞台少女たちはどこへ向かうのか?

 

『私たちはもう舞台の上』 

 


総評

 

はい! 総評というか感想、書いていきます!


 まず何といっても作画と音楽! 演劇をテーマにしているだけあって、ここは『流石』の一言でした。特にTV版より洗練されたレビューシーンなんかは見所さんです。今回は複数回、それぞれ趣の異なったレビューがあるので、更に楽しめるのでは?
 また、TVシリーズから3年が経過していることもあって、久しぶりにTV版のキャラ設定を思い出したりなんかもしました。アプリ版から入った方は、なかなかの衝撃を受けると思います。


 難点としましては、「理解することが難しい」。この一点に限ります。まあ、元々この作品は製作陣がやりたい放題しているので、そりゃそうなんですが……。完全に作品の解釈を聴衆に委ねています。この点については好き嫌いが分かれると思います。しかし、軟派で頭を使わなくても楽しめるコンテンツが跋扈する現代において、ここまて考察の余地を残してくれる本作は、逆にありがたいと感じています。やはり人間、もう少し頭を使った方がいいんです。
 まあ、話の大本が理解出来なくても「美少女たちがド派手なアクションを繰り広げる」という点だけでも一見の価値はあると思います。


考察

 

 考察というか、思ったことを書いていきます。本格的♂な考察はtwitterにプロの方が書いてくださっているので、そちらを参照してください。

 

・本作は『狂気』と『依存』と『欲望』の物語である

 

(i)『狂気』


 舞台少女たちによって「演劇」とは人生そのものです(特に年1回の『スタァライト』の演目だけを見据えているなら尚更)。しかし、舞台に立てる人数は限られていて、主役となってくると1~2人。舞台に立ち、演じ続けることが使命である舞台少女にとって、本番までの日々は戦争です。
 そんな中、第100回星翔祭を終えた華恋たち。あとは第101回星翔祭と卒業を待つのみ。

 

果たしてそれで本当に良いのだろうか?

 

 与えられた環境に甘え、現状維持に甘んじる。その姿は本当の意味で『舞台少女』と言えるのだろうか? ふざけるな。甘ったれるな。
 そんな問題を提起したのが「ワイルドスクリーンバロック」なのだと思います。
舞台少女ならば、いつ如何なる時でも上を目指せ。テメエらは舞台の上でしか生きられないんだ、と。
「舞台」を失った舞台少女に果たして価値などあるのだろうか? いや、ない。
テメエの存在意義を見出すために戦え。こんなところでしょうか?

(殺し合いの戦いしておいて、良く友達でいられるな……とは思います)

 

(ii)『依存』


 これは、華恋の中にある1つの問題でもあります。舞台少女は、目的を自分の中に見出すのであって、他人に見出すものではない。ある意味、今回の騒動の原因でもあります。それを如何に断ち切るか、といった点も今回のテーマにはあると私は考えています。まあ、みんな進路違うわけですし(進学に当たって、全てのペアは解散している)。
 華恋とまひるとひかり、香子と双葉、クロと真矢、純那となな。それぞれのペアがお互いの確執をどう乗り越えていくのか。その結末は劇場で。
 まあ、案の定この4ペアがそれぞれレビューする展開になるのですが、各ペアともTV版での下剋上を果たしている点が「成長」を感じられます。

 

(iii)『欲望』


 (i)『狂気』と同様です。基本、舞台少女はトップスタァへの渇望を原動力としています。それ以外にも色々ありますが。この点がレビューでは、感情むき出しで描かれています。それが逆に美しいと言うか、人間らしいと言うか。

 

 ちょっと短いですが、考察終わります。執筆時点で結構眠いし、鑑賞から時間経っちゃったから仕方ないね♂。
 先程も述べましたが、本作は


解釈を観客に丸投げしている
そもそも理解することが難しい


という性質を持っているので、やはり一度鑑賞して、自分なりの感想・考察を持つことをお勧めします。とは言っても、この記事を見ている人なら既に鑑賞している人が多数派かもしれませんが。


まとめ

 

 劇場版「少女歌劇レヴュースタァライト」は、絶賛上映中です! 感染対策などをしっかり行った上でスタァライトされちゃってください!
 今なら映画公開記念で「少女歌劇レヴュースタァライトRe:Live」(アプリ版)、ガチャ100連相当のチケットももらえます。メインシナリオクソ長くて萎えてますが、入り口は大分低くなってます! 星4量産できます! 是非この機会にいかがでしょうか?

 


……ふう。さて、もう一回鑑賞するかぁ……。