オギの備忘録

やあ、私の名はオギだ。何かを発信したかった。ブログを開設した理由はそれだけで十分さ。

「死ねない呪い」にかけられている

希死念慮」とはもう7年以上の付き合いになる。

 全ては高校の勉強に付いていけなくなったことから始まった。成績と共に、自尊心・自己肯定感も低下していった。学校という閉鎖環境、周りからのプレッシャー。精神的に追い詰められていった。
 高校3年生になり、心の支えであった部活を引退したときに初めて「死にたい」と思った。
 
 浪人しても、大学生になっても、社会人になっても、希死念慮は頭の片隅にちらついていた。それでも自傷行為に手を染めることはなかった。ただ単に死ぬのが怖いだけなのか、或いは未来への希望を捨てきれなかったのか。それとも、死ぬのが面倒臭かっただけなのか。この記事を書いている今も、みっともなく生きている。
 
 どうやら日本では、全国民の20~30%は「死にたい」と思ったことがあるらしい(厚生労働省、令和3年度 自殺対策に関する意識調査 報告書 [アンケート母数2,009人])*1。実際に「自殺」という選択をした人は21,007人もいる(警察庁 令和3年中における自殺の状況 )*2。令和3年10月1日時点での日本の人口は約1億2550万人なので*3、全国民における自殺者の割合としては約1.7%となる。私はその残りのパーセンテージに留まっているだけに過ぎない。

 そんな私でも「生きていていい」と肯定してくれる人がいる。仕事で役に立てず、メンタルを削られ、無力感に苛まれていた私に対して「死ぬな」と明言してくれた人がいる。
 その人だけではない。私の交友関係は少ないが、それなりに多くの人の存在によって生かされている。「取り合えず今日を生きてくれ」と本気で願ってくれる人がいる。私と数か月先に遊ぶ約束をしてくれて、生きる理由を提供してくれる人がいる。改めて思うと、私は彼らの存在によって生かされているのだ。

 これは呪いだと思う。私は皆から「死ねない呪い」をかけられている。

 

[参考資料]